前回のHHKBレビューでお伝えした通り、私はあの特殊配列に馴染めず使うのを挫折してしまった。
しかし、静電容量無接点方式の心地よい打鍵感は気に入ったので通常配列の物を試すことにした。
そんなとき、東プレから70%サイズのコンパクトキーボード「REALFORCE RC1」が発売された。
デスクのスペースを広く取りたい私にとって、キーボードはコンパクトサイズであることが必須条件。だから、HHKBと2大巨頭とも言えるREALFORCEから70%キーボードが発売されたのは魅力的だった。
さらに今回は、より指の疲労を軽減できるのではと期待して押し心地が軽い押下圧30gのモデルを選んでみた。
通常配列かつコンパクト、そして静電容量無接点方式の打鍵感。これがキーボード探しの最終候補になるはずだと期待しての購入だ。
しかし、結論から言うと、このRC1が最終キーボードとはならなかった。
共通規格の配列は確かに使いやすかったものの、30gという軽すぎるキータッチと、スタイリッシュとは言い難いキートップの印字が、どうしても気になってしまったんだ。
今回は、RC1の購入を検討している人に向けて、私が実際に使って感じた本音を語っていく。
デスクを広く使える70%サイズ、標準配列

デスクの作業スペースを広く確保するためには、キーボードのコンパクトさが譲れない条件。
REALFORCEといえばフルサイズのイメージが強いが、この「RC1」はコンパクトな70%サイズだ。
フルサイズやテンキーレスと比べて、デスクの上を広々と使える省スペース性はやはり魅力的。
そして最大の利点は、誰もが使い慣れた一般的な日本語配列(標準配列)を採用していること。
HHKBで感じた特殊配列に慣れるというハードルが、このキーボードにはない。
導入した日から、配列の違いによるストレスがなくタイピングできるのは利点。
さらに、HHKBにはない独立した「ファンクションキー(F1〜F12)」が物理的に配置されているのもポイントの一つ。
Fnキーとの組み合わせが必要なHHKBの仕様に比べれば、一般的なユーザーにとっては最初から使いやすい。
押下圧30gは軽すぎた

スタンダードな押下圧45gより指の疲労を軽減できるのではと期待して30gを選択したが、裏目に出てしまった。
少し指を置いただけで意図せず入力されてしまうことがあり、かえってタイピングのリズムが崩れてやりにくい印象。私には合わなかった。
HHKBの打鍵感に満足していたなら、スタンダードな45gを選ぶべきだったんだと思う。 もし45gを選んでいれば、HHKBの時のような満足のいくタイピングができただろう。
もちろん押下圧は好みの問題。 これから買う人には、まずは標準的な45gを選び、それで気に入れば変えないという無難な選択をおすすめしたい。
「かな表記」の印字はなしがよい

共通規格の配列で使い勝手は良いものの、気になってしまったのがデザイン面。
購入したREALFORCE RC1の日本語配列モデルは、キートップにしっかりと「かな印字」が施されている。 もちろん実用性には全く影響しない部分ではある。
しかし、HHKB(墨・英字配列)の無駄を削ぎ落としたソリッドな美しさを知ってしまっていると、どうしても視覚的な情報量が多く、ごちゃついて見えてしまう。
キーボードは常にデスクの上にあり、作業中ずっと視界に入り続ける。
私にとって、キーボード選択の軸は機能面のみならず、デザイン面が重要だと実感した。
RC1がおすすめな人、そうでない人

共通規格の配列、省スペースな70%サイズ、そして静電容量無接点方式の打鍵感。 スペックだけを見れば、文句なしのポテンシャル。
しかし、押下圧30gの軽さと「かな印字」のデザインが私には合わず、残念ながら最終キーボードとはならなかった。
【おすすめできる人】
- 特殊配列を覚える手間をかけず、通常配列のままで静電容量無接点方式の打鍵感を味わいたい人。
環境の違いに悩まされることなく、導入初日から快適にタイピングできるのは大きな魅力だ。
【おすすめできない人】
- デスク周りの見た目や、キーボードのスタイリッシュさに徹底的にこだわりたい人。
実用性には影響しないものの、かな印字の存在感は、ミニマルなデスク環境を求める人にはノイズになる可能性がある。
私の場合、押下圧を45gにしておけば、少なくとも打鍵感の面では満足のいく結果になっていたと思う。 もし、あなたがRC1を選びたい、まずは標準の45gをベースに検討し他方が良いと思う。もしくは、実店舗などで試して購入するのが一番よいだろう。
まだキーボード沼は続いていく。

